終業式にあたり、「自律」について話します。「自律」と聞いて思い浮かべる人は、パリ五輪に出場しているアスリートをはじめ、多くの文化人などあげればきりがありません。共通することは、自分の力を発揮するために、規則正しい日課、ルーティーンを自分に課して、自分に厳しく目先の欲望に流されない「自律」した生活を送っていることです。 自律の精神は、学問やスポーツなどの分野で力を発揮します。自律的な人は、自分で調整や問題解決ができると考えられるからです。 「自律」は「自分の気ままを押さえ、または自分で立てた規範に従って、自分の事は自分でやっていくこと」と辞書に記されています。人に甘えてやってもらったり、人任せにしたりすることとは違いますし、自分勝手なルールをつくって、法律に触れたり、悲しい思いをしたりする人がでたり、未来の自分が不利な状況になったりしたら「自律」とは言えません。よりよい自分をイメージして、そんな自分になれるように、自分の力で、自分をコントロールできることと私はとらえています。 家庭で多くの時間を過ごす夏休み、「自律」した生活を送ってほしいのです。そのためには、まず、よりよい自分をイメージする想像力が大切です。規則正しい生活をし、健康的な生活を心掛け、自ら立てた目標に向かって粘り強く努力している自分を想像してみてください。そして、イメージ通りに生活できるよう工夫してみましょう。 全校のみなさんに、次にお会いするのは8月26日です。今年も猛暑が続きそうです。熱中症をはじめ、感染症の予防をし、健康で充実した夏休みを過ごしてほしいと願っています。「自律」した生活の中にも休息をしっかりとり、エネルギーを蓄えて2学期にまた、元気にお会いしましょう。
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